蜥蜴(トカゲ)

かっぱの楽校　生き物講座108

八国山には2種類のトカゲの仲間が住んでいます。ヒガシニホントカゲとニホンカナヘビです。ともに東京都レッドリストで絶滅危惧種とされ、減少が著しい種です。特にヒガシニホントカゲは、滅多に見ることはなくなりました。それが今年は、両種のこどもを何度か目にしました。こどもがいると言うことは、ちゃんと繁殖が行われていると言うことで少し安心です。

ヒガシニホントカゲのこどもは、尾がメタリックブルーのきれいな姿をしています。しかし、この青い輝きは親になると失われてしまい、茶色い地味な姿になってしまいます。トカゲは変温動物の爬虫類なので、体温を保てる陽当たりの良い場所を好んで生息します。そして、虫などの小動物を食べています。また、敵が多いので、敵に襲われると自分で尾を切って、敵がその尾に気を取られている間に逃げのびるという変わった戦略を持っています。

開発が進んだ東村山では、トカゲが住める場所は少なくなってしまいました。か弱い彼らをいつまでも見ることができるよう守っていきたいものです。 (ビー永島)