北川のニューフェイス

かっぱの楽校 生き物講座10

今年もわんぱく夏まつりが盛大に行われましたが、催し物の1つ北川水族館のために北川の魚をつかまえてみました。常連の魚たちに加え、今年は2種類のニューフェイスが加わりました。

1種目はアユです。アユは最近、柳瀬川にのぼってくるようになったことが知られていましたが、北川では未確認でした。次は北川にもと、期待していましたが、ようやく来てくれました。アユは清流の魚として知られていますが、そのアユが見られたということは、北川が魚にとってだいぶ住みやすくなってきたということでしょう。

一方、歓迎されざる魚も確認されました。それはブラックバスです。心無い釣り人が北川に放したものでしょうが、彼らは前々回紹介したアメリカザリガニやウシガエル以上に日本の水辺の生態系を破戒する迷惑ものです。万一彼らが北川で定着したら、多くの生物が食べられてしまい、大変なことになります。

まったく、今年のニューフェイスには複雑な心境です。(ビー永島) かっぱとカエルの絵

2001.10.6 かっぱ通信39号に掲載